Kindle本のつくりかた

 平極ルミは発達障害者のセルフ出版を応援しています。本ページでは無料でできるKindle出版のやり方を指南します。

 

本ページを読めばわかること

    • 電子書籍(横読み・縦読み/EPUB )のつくりかた
    • ペーパーバック(横読み・縦読み/PDF )のつくりかた
    • 表紙(背表紙・裏表紙つき/PDF)のつくりかた

※本ページは2022/6/25に作成しました。

 

はじめに

 Kindle本の出版は、「Kindle direct publishing」(以下、KDP)の利用登録をして、管理画面から書籍情報を作成し、そこへ原稿データをアップロードすればできます。
 しかし、利用登録の流れはよくかわる上、原稿データの作成方法も選択肢が多いです。ネットで調べならが作業をすることに不慣れな方にとっては、難易度が高い作業です。

 本ページの解説では、最新のやりかたをぐぐりながら作成することを前提とした上で、原稿データを用意するにあたっての推奨方法を提示し、「これなら自分にもできそうだ」と思える内容を目指して制作しています。

 なお、本ページで解説している本の種類は「コミック」と「文章と挿絵で構成されたエッセイや小説」を想定しています。雑誌のような複雑なレイアウトで構成されている本のつくりかたは解説しておりません。あしからずご了承ください。

 あと、パソコンを所持していることを前提としています。


Kindle direct publishing 利用登録

 よくフォームが変わるので、ぐぐって最新の解説記事を頼りにしてください。特に「税に関するインタビュー」の申請フォームは慎重に進めてください。

税に関するインタビュー

 サービス開始当初は二重課税対策をする為に米国のIRS(Internal Revenue Service,アメリカ合衆国内国歳入庁)にFAXしなくちゃいけませんでしたが、現在は販売国を日本のAmazon(amazon.co.jp)に限定することにより、煩わしい手続きをしなくてもよくなっています。昔あきらめた人もまたぜひ挑戦してみてください。
 こちらも頻繁にフォームが変わるので、ぐぐって最新の解説記事を頼りにしてください。


Kindleコミックの作り方

※本項は2022/6/XXに作成しました。

 「イラスト マンガ制作アプリ CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」などのペイントソフトで作成した原稿ファイルを、KDP公式ツールの「Kindle Comic Creator」にインポートすれば原稿データができあがります。
 作成前に必ず原稿の推奨サイズを調べてから制作に着手しましょう。表紙とページ内では推奨されるサイズが異なります。

 

 実際に作成したKindleコミックがこちらです。
※妻がクリスタで漫画を描き、私がKindle Comic Creatorで仕上げました。

ぬみとだーりのバズらない日々 | 蓮根印 | 4コマまんが | Kindleストア | Amazon

 

 Kindle Comic Creatorの設定は最新のやりかたをぐぐって調べてください。これといって難しいことはなく、とても簡単です。


原稿データのつくりかた(考え方)

 本ページではKindle本の電子書籍とペーパーバック、それぞれの横読み本・縦読み本のつくりかたを指南します。

 KDP公式ツールには「Kindle create」という公式の執筆ツールがありますが、2022年6月現在、こちらのツールは日本語での執筆に対応していない為、日本語の本を作る場合は別の方法を取る必要があります。

 また、KDPがサポートしている「電子書籍の原稿データ」のファイル形式は「doc/docx/kpf/epub/mobi/zip/htm/html/rtf」と豊富に選択肢があります(電子書籍の原稿ではどのようなファイル形式がサポートされていますか?)が、「ペーパーバックの原稿データ」としてサポートされているファイル形式は「pdf」のみとなります。
 これがくせもので、「縦読みのpdfファイル」を作成することが難しいのです。

 理想は1つの原稿ファイルだけで、縦書きと横読み、それぞれの電子書籍とペーパーバックが作成できることです。本ページではそれに近いつくりかたを指南します。


電子書籍用の原稿データ(横読み・縦読み/EPUB)のつくりかた

推奨方法1:「でんでんコンバーター」でつくる

 「電書ちゃんのでんでんコンバーター – でんでんコンバーター」は、原稿を執筆したテキストファイル(.txt)をアップロードするだけで、EPUBファイルに変換してくれるウェブサービスです。こちらでKindle本を作成された先生さんも多いです。私も1冊目はここでつくりました。

 「でんでんマークダウン」というMarkdownを拡張した記法を使い、原稿データの制作に関わるほとんどの作業をテキストファイル上だけで完結することができます。

 見出しやルビなどはもちろん、箇条書きや表、挿絵の挿入など基本的なことはできるので、小説やエッセイ的な体裁の本を作成するなら困ることはないでしょう。縦読み本もコンバート時の設定項目にチェックを入れるだけでできちゃいます。サイト内のチュートリアルなど、解説も丁寧ですので、パソコン作業に不慣れな方でも大丈夫です。

 でんでんマークダウン記法はカントリールールですので、ここで覚えた作成方法はでんでんコンバーター上でしか活用できませんが、それを天秤にかけても優れたサービスです。

推奨方法2:「Sigil」でつくる

 「Sigil – EPUB Editor」は無料の電子書籍エディタです。パソコン上にエディターをインストールして使います。メモ帳などに執筆した原稿をインポートしたり、Sigil上で直接執筆することもできます。

 でんでんコンバーターのように全部自動ではやってくれないので、HTMLとCSSの知識が必要ですが、利用者も多いので、ぐぐればKindle本のつくりかたを解説しているサイトや、トラブルシューティングも豊富です。でんでんコンバーターで作成したEPUBファイルを、Sigilで更に整形するという流れもありです。

 SigilでKindleの縦読み本を作成する場合は、EPUBファイル内のコードを書き換える必要があります(初期状態だと横読み本になる、ということです)。これも全く難しくありませんから、縦読み本でつくりたい方はやってみてください。


表紙と挿絵の作り方

※本項は2022/6/XXに作成しました。

 「デザイン作成を無料で簡単に!| Canva(キャンバ)」(以下、Canva)を活用することを推奨します。

 最初に「カスタムサイズ」を選んでサイズを指定してください。他のテンプレートサイズを選んだ後は変更できません。

 表紙の推奨サイズは「幅1600:縦2560」です。
 挿絵の推奨サイズは「幅1080:縦1440」です。が「幅1600:縦2560」で作成することを推奨しているサイトもあります。

 書籍のデータサイズは配信コストと関わってくる為、画像の推奨サイズについてはKDPの公式情報を参照の上、必ずご自身でもぐぐって調べてください。画像枚数が多いなど、データ容量が気になる場合は適切なサイズを調べることをオススメします。


ペーパーバックの原稿データ(横読み・縦読み/pdf)のつくりかた

 上で作った電子書籍用のEPUBファイルを、PDFファイルに変換するという流れになります。これが大変難しく、ぐぐって出てくるコンバートサービスではどこでもレイアウトが崩れてしまいます。
 本ページでは横読みと縦読み、どちらでも使える方法を指南します。

全体の流れは、

  1. ページ番号入り原稿PDFファイルの作成(Vivliostyle Viewerを使用)
  2. ページ番号入り目次PDFファイルの作成(Canvaを使用)
  3. 原稿PDFと目次PDFを組み合わせる(オンラインPDF結合サービスを使用)
  4. 表紙PDFデータの作成(Canvaを使用)
  5. 組み合わせた原稿PDFと、表紙KDPをKDPにアップロードする

「Vivliostyle Viewer」をつかってページ番号入り原稿PDFファイルをつくる

 Vivliostyle Viewerとはブラウザ上で組版(組版 – Wikipedia)ができるツールです。これをパソコン上で起動させてEPUBファイルをインポートすることで、レイアウト崩れ無しで、且つページ番号入りのPDFファイルを生成することができます。横読み・縦読み本、どちらもいけます。

 作業の流れは下記サイトで丁寧に解説されていますので、こちらを参考にしてください。難しそうに思えるかもしれませんが、EPUBファイルがつくれる程度のパソコン力があれば大丈夫です。

※ページが削除されているなど、見れない場合はこちらの保全用PDFページをご活用ください。

 

 解説サイトではMacでのやりかたで説明されていますが、Windowsでも同様の手順で作成できることを確認しています。Vivliostyle Viewerはのバージョンは必ず最新verをつかってください。私が試したバージョンは「v2.14.6」でした。

 また、ローカルサーバーの(8000)の立て方はぐぐればいくらでも出てきます。本ページではPythonからやる方法を推奨します。


ページ番号入り目次PDFファイルのつくり、原稿PDFと結合する

 紙媒体の本にはページ番号入りの目次ページが不可欠ですが、前項の「Vivliostyle Viewer」を使った方法では、生成されたPDFファイルの目次にはページ番号がついておらず、つける方法も解説されていませんでした(残念)。

 ここは考え方を変えましょう。「ページ番号入り目次」のPDFファイルがあれば良いわけです。例えば、本ページでも紹介したCanvaを使い、挿絵ページを作成する感覚でページ番号入りの目次ページを作り、PDFファイルで生成するという方法なんていかがでしょうか。

 方法はなんでもいいので、ページ番号入り目次のPDFファイルを用意しましょう。


原稿PDFと目次PDFを組み合わせる

 ページ番号入り原稿と、ページ番号入り目次のPDFを結合する方法はオンラインサービスを使うのが簡単です。一例として下記のサイトを紹介します。

 

 上記のようなウェブサービスはぐぐればたくさんでてきます。複数のPDFファイルを同時に読み込めて、ページを削除したり、順番を入れ替えたりできればOKです。


表紙PDFデータをつくる

 ペーパーバックの表紙の場合、表表紙だけではなく、背表紙と裏表紙を含むデータが必要となる為、上で用意した表紙だけのデータだけでは使えません。ファイル形式もPDFのみです。

 こちらもCanvaを使います。つくりかたは丁寧に解説されている下記サイトを参考にしてください。

※ページが削除されているなど、見れない場合はこちらの保全用PDFページをご活用ください。

 

 流れとしては、本のページ数が確定したら、KDP公式ツールの「KDP表紙計算ツール」に本の情報を入力し、生成されたテンプレートの型を活用して表紙データをつくる、という工程になります。


おわりに

 ここまでやればKindleペーパーバックを出版する為に必要なファイルが揃います。ぐぐればかりのように思えるかもしれませんが、Kindle本を出版するにあたっては必須スキルだと思ってください。わからないことは私もできるだけ助力しますので、お気軽にコメントで質問してください。

補足

  • Kindle出版はスマホのみでも可能です。管理画面から原稿データをアップロードできれば良いので。(電子書籍はできることを確認しています。ペーパーバックは未確認)
  • calibre – E-book management」をつかえば「EPUB→PDF」の変換が簡単にできますが、縦読み本ではレイアウトが崩れるので気をつけてください。
  • 元となる原稿データは「青空文庫」の作り方が良いという話も聞きます。縦読みPDFへの変換が楽とのことです。私がつくりかたを知らないので本ページでは解説できません。

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