人格意識のとらえかた① — 海辺モデル(基礎編)

 私は発達障害が依存症であると気がついたと同時に、人格という意識そのものが依存症状の産物にすぎないことにも気がついた。

 その考察を基に人格意識を図解で表したものが下図の「海辺モデル」である。

海辺モデル(静寂)

  • 海の部分が「脳」
  • 渚の部分が「自分」
  • 社会の部分が「社会性」

 これらは全て自分の意識を構成しているが、それぞれは全く性質が異なるものである。
 「自分」と呼べる領域は、脳と社会性の狭間に形成される渚の輪郭部分だけである。

 海辺モデルの「静寂」とは、「自分」と「社会性」が「脳」の影響を受けておらず、それぞれの適切な距離が保たれている状態である。
 端的に言えば「落ち着いている状態」である。

 


 

海辺モデル(津波)

 2枚目、津波状態。

 海が渚を越えて社会にまで到達している。この状態の意識は、「社会性よりも脳の衝動性が優先されており、且つ社会的判断が麻痺している」ということだ。

 例えば怒った時や楽しい時など一時的に感情が強くあらわれている時や、ギャンブルがしたくてたまらないなどの、依存衝動が強く出ている時である。

 そういう時の人は、平常時なら決してしない失言や暴力をしてしまったり、生活費を使い込むなど、普段ならしない選択を自分の意思で行なってしまう。

 この意識状態は発達障害も疑われるが、この津波は放っておけば引いていく。第二波、三波が来ないように過ごせば、1枚目の静寂時に戻ることができる。

 


 

海辺モデル(浸水)

 3枚目、浸水状態。

 ぱっと見は津波状態と同じようだが、こちらは「浸水」の状態である。「自分と社会性が、脳の影響を継続的に受けている状態」であり、これが精神疾患や発達障害の状態を表した図である。

 この状態の人は、平常時であっても津波が来ている時と同じ人格意識になっているのだ。

 こうして「自分」と「社会性」が、脳の影響を受け続けたまま形成されていく。自分を示す渚の位置は不明瞭であり、海の上に社会性を示す建物が形成されている。その期間が長ければ長いほど、平均から逸脱した人格意識になっていく。

 


 

 社会通念として、健常者と発達障害は相互に変化できない存在として認知されているが、「海辺モデル」を基準にすることにより、全ては同じテーブル上で起きている変化として考えやすくなる。合わせて原因や治療法も一貫性を持たせて考えることができる。

 この海辺モデルにおいて「海」は「別の人の海」と繋がっていると考えられる。また「渚」は「肉体の感覚」とも繋がっており、「社会」のどこかに「知識」があると考える。考案した私にとってもまだ未知の部分が多いのだが、いま言ったように図解上に表していないものを当てはめて使うことは可能である。



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