人並みの能力を持つ為に、パソコン習得を頑張った

 このことはスマホが主流の時代なのであえて書きます。

 家業の飲食店は最初こそ継ぐことを考えましたが、皿洗いの業務用洗剤のせいで酷いあかぎれに一年中悩まされたのと、親との関係が悪くなったので、二年経たないうちに料理人になる道も店を継ぐ道も諦めました。

 そうしていつかは家業を辞めて実家も離れることを考えるようになったのですが、私は高校中退で、学歴はおろかスキルと言えるものもなに1つなかったので、パソコン習得を頑張ることにしました。

 当時はWindowsXPが主流の時代で、これからは誰でもパソコンが使えることが当たり前の時代になるという確信があり、いつかオフィスで働く会社員になった時の為に、インストールや周辺機器のセッティングがそつなくこなせる人になっておこうと思ったのです。

 色んなフリーソフトをダウンロードして使ってみたり、HTMLタグを覚えてウェブサイトを制作したり、毎月の給料から使いもしない周辺機器をこつこつと買い漁りました。パソコンに詳しい知人はいなかったので、全てネット検索からの独学でした。

 家業破産後に一人暮らしをして以降、どの職場でもパソコンに触れることになりましたが、この取り組みのお陰でパソコン操作に困ることはありませんでした。ウェブサイトもHTMLコードから作成するようにしていたので、その経験は個人事業主になった際に、仕事で使うツールをPythonで自作した際に支えとなってくれました。

 もし家業就労時代にパソコン習得を頑張っていなかったら、今の日常はなかったと思います。仕事もできないパソコンもできないでは、どこかでクビになっていてもおかしくなかったですし、できるようになったことにより、いろんな場面で私の選択肢の幅を広げてくれました。

 余談ですが、私が学生の頃もパソコン学習の授業はありましたが、まだWindowsではなくDOSの時代でした。今のパソコンはインストールされているツールをデスクトップから立ち上げることができますが、DOSはソフト毎にディスクを入れ替える必要があり、今では考えられないほど不便なものでした。プログラミングをする授業も数回あっただけと記憶しています。

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