一人で頑張るのをやめて精神科へ行った

 第2章最後の話です。憧れの一人暮らしで、やっと普通の人のような人生が送れると思っていました。高校生の時の失敗を繰り返さない為に、普通の人になる為の取り組みも継続してたつもりでした。

 でも結局、仕事はミスばかりでろくにできず、躁状態になったせいか衝動的な行動や失言が増えてしまった挙句、同僚の異性にストーカー行為をしてしまいました。

 その体験をきっかけに、 「これ以上一人で頑張ってはいけない」と考えを改め、精神科に行きました。このまま普通の人になる為の自助努力を続けても、今の自分のままでは普通から遠ざかる一方だと判断したのです。

 大学病院での診察は不適切な内容だった上、発達障害も否定されてしまい、治療の面でもなんにも貢献してくれなかったのですが、 生き方を転換させるいい区切りになりました。グレーゾーンだった私には診察を受けること自体に大きな意味があり、診察を受けたことでしか得られなかったきっかけだと今でも思っています。

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