学生だった頃はコミュ障特徴に悩まされたわけですが、高校中退後の労働生活では、その生きづらさにケアレスミスや仕事の習得困難が加わり、凡ミスをしまくる上に簡単な手順の業務でさえ覚えられないことに悩まされました。学校の勉強もそうでしたが、当時の自分は『覚えた・理解した・わかった』という実感がわからなかったので、今の自分にはなにができるのかさえわかりませんでした。
メモ帳は活用しましたが、黒板丸写しのように聞いたことをメモするだけで精一杯。いろいろ書き込むけど身につきませんし、一生懸命に書いても内容が覚えられません。どのページに書いたのかも忘れますし、書いたのか書いていないのか、その記憶も曖昧になります。そのうちメモ帳は汚い字でぐちゃぐちゃになって、開くたびに気分が落ち込みます。それでも頑張ってメモしますが、家に忘れてきたりどこかに落として無くしたりしてしまうわけです。
ある時、 メモ帳との相性が悪いことに気づいた私は、折り畳んだA4用紙を使ってみることにしました。 なんとなくやったことでしたが、これがとても良い方法でした。
普段は折り畳んだ状態でポケットに入れて持ち歩き、使う時は箇条書きで書き込むわけですが、紙を広げれば書き込んだことが一面で見えるので、メモ帳のようにページを捲って探す手間がかかりません。
書き込むところがなくなったら2枚目を使います。メモ紙を新調する時はまだきちんと覚えていないことを引き継ぐのですが、メモ量が1枚目より減ったことを視覚的に確認できたので、自分が仕事を覚えたことを認識しやすくなりました。新しい紙に書き直すので、しわくちゃになった紙もリフレッシュします。
このA4用紙メモ法をやるようになってから、「仕事が覚えられない」というストレスが激減しました。それでも普通の人より覚えは悪かったものの、できるようになったことは「覚えた」という実感を持って仕事ができるようになりました。ケアレスミスまではよくなりませんでしたけどね。