自分の感覚を嫌いにならない為に、ダーツをやってみた

 ネットショップを開業してから一年後、売り上げが思うように伸びなかったので、私は転職活動をして工場へ就職しました。製紙を加工する工場だったのですが、そこでは何百~何千枚にも重なった薄い紙の端を指先でつまんで、シュババババババババッと数える作業があり、それは指先の動作感覚を磨いて習得しなければできない業務でした。

 発達障害のケアレスミス克服を通して、自分の感覚操作については自身を持っていましたが、流石にこのレベルは想定しておらず、思うようにできない日々に悔しい想いを募らせました。ちゃんと数えたつもりでも、やはりどこかで数え間違えているのです。

 私は自分の覚え方に問題はなく、ただ筋トレのように期間は要するものと判断しました。だから〝自分の感覚が嫌になっちゃう気持ち〟だけをどうにかしようと思いました。これも解決しないまま付き合い続けると悩み化してしまいます。

 そこで、ダーツをやってみることにしました。『自分の指先の感覚を好きになる』という方針でなにかできることはないかと考え、思いついたのがダーツだったんです。

 週末にどこの複合アミューズメント施設にもある『DARTS LIVE』をプレイしに行き、自分の指先の感覚を意識しながら真面目に遊びました。やはり狙ったところに当たると気持ちよく、工場の仕事で紙を数え間違えることから生じるストレスを打ち消すことができました。

 ダーツ通いは毎週末必ず行けたわけではありませんが、『BULL(真ん中)3連続当てるまでは続けよう!』と決めて積極的に通っていました。

 3~4ヵ月後、BULLエリアに3連続当てることができたので、ダーツ通いは一旦終了しました。その頃には、工場で紙を数えるスキルも習得していました。

 この取り組みを通して、なにかを習得しなくちゃいけない時に、それと関連する技術でより楽しく取り組めることを基準に感覚を磨くことは、精神衛生面にすごくいいと思いました。自分は感情面にストレスを抱えやすいので、これは大正解だったと思います。

 ダーツはいつかまた再開して、今度はINBULL(ど真ん中)3連続を狙いたいです!

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